VRの活用でより安全、
効率的な設備管理を
プラントエンジニアリング エンジニアリング部 設備戦略課

K.I 2019年入社 - 機械工学科

Work
仕事内容

まずは「エンジニアリング部門工事管理」からスタート

2019年に入社、最初の配属先は、「エンジニアリング部門の工事管理」を担う部署(旧JSRエンジニアリング工事部出向)で合成ゴム製造プラントに関わる工事管理を担当していました。故障が起きた機械設備類への修理対応や定期的な機械設備類の点検/検査工事、生産性向上に伴う新たな機械設備導入など幅広い業務があり、1年間は先輩に師事して、必要な知識や業務の流れなどを習得しました。その後は先輩のフォローのもと、少しずつ一人で仕事を進められるようになりましたが、ただ教えてもらうばかりでは成長できないと思い、専門知識(ポンプや熱交換器の設備構造など)の学習や資格の取得にも積極的に取り組みました。特に製造担当の社員から「製品製造のプロセスや製品への要求品質」といった製造工程の全体像や、製造現場での安全や環境に関するルールを学び、工事管理における知識を深めることができました。

「エンジニアリング業務の設備管理」の企画•立案へ

2023年4月にエンジニアリング部内の組織改正に伴い、新設された設備戦略課の所属となり、業務内容も工事管理から設備管理に変ったことで、仕事の幅や深さが大きく変化しました。具体的には、工事管理では対象設備の点検など要求仕様に基づいて、工事を発注・実行する役割でしたが、設備管理は対象設備の点検計画を策定する役割に変わりました。点検計画の策定には、対象設備のトラブル情報、法的要求、稼働状況や製造での故障データなどを収集・解析して反映する必要があります。私たちは「現場で起きている事象」を拾い集め、それを「具体的な課題」として捉えて解決策を導き出す役割を担っています。そのためのアプローチとして、管理方針およびルールや仕組みの見直しや新技術の導入検討などが挙げられます。これによって、工場設備の管理強化や効率的な管理の実現に向けた戦略的な取り組みを推進しています。

DX化でより先進的な設備管理を

現在、力を入れているのは設備管理のDX化で、「ドローンを活用した高所設備の劣化状況のスクリーニング」や「グラフィック化したプラント映像を活用したVR上での設備管理/工事管理シミュレーション」、「デジタルデータ化した補修履歴とセンシング技術を融合したリアルタイムでの状態監視」などが挙げられます。さらにPCやタブレットなどIoTツールを活用し、どこにいても情報/状態が確認出来るようなシステムを整えることで、初期異常の早期検知、有効的/効率的な定期点検が可能となるだけでなく、高い所に登ったり、狭い所に入ったりする危険作業も最小化でき、見落とし/見間違いといったヒューマンエラーも削減できるなど、工場の安全・安定操業の維持に貢献することを目指しています。VR化については、現場での画像スキャン、スキャンした画像のVRデータ化に取り組んでいる途中であり、VR化するプラントの優先順位も含めた検討なども行っており、まだ時間はかかりますが、私たちの手でこれを完成させたいと思っています。

Change
入社後の変化

成長を実感できる喜び

入社当初は右も左も分からず、先輩の話や会議の内容を断片的に理解するのがやっとでした。だから様々な知識を習得して、先輩の話の繋がりを理解し、業務全体をイメージできるようになった時は嬉しかったですね。一人で工事管理をするようになっても、最初の担当は数件で、それが経験を重ねるなかで10件、20件と増え、上司から「力がついたな」と言われた時は「認めてもらえた」という喜びがありました。さらに今は工事管理の経験を活かし、設備管理として工場全体の設備戦略を考える役割となり、仕事のなかで自分の成長を実感しています。成長に応じて次のステップに進み、またそこで成長し続けることができる。常にやりがいと目標を持って取り組める環境だと思います。

学生時代に学んだ知識も活用

学校で学んだ機械工学の専門知識はとても役立っています。新プラントを建設する際の設備設計に流体力学や熱力学を応用しています。学生時代の専攻は人それぞれですが、エンジニアリング部門としては機械、電気、情報システム、土木建築の知識が活かせる部署があります。一方で入社後に身についたこともたくさんあり、化学系の知識、情報収集カ、社内外との連携のためのコミュニケーションカ、社外の協力会社との交渉カ、時間や予算の管理能力、処理速度やマルチタスクのスキル、仕事に対する責任感など、もちろんこれで十分というわけではありませんが、今後も新しい知識を貪欲に吸収していくつもりです。

Advantage
環境の魅力

思っていた通りの「優良企業」

私は三重県の工業高専卒で、実は親しい先輩が何人かENEOSマテリアルに入社していました。もともと地元では「三重県の優良企業」という定評がありましたが、入社を決めたのは先輩からの情報に依るところが大きかったですね。先輩達からは、給与水準が高く福利厚生制度も充実しており、有休も取りやすくフレックス制度があって働きやすい、と聞いていました。実際に入社してみると「本当だ!」と思うことばかりでした。さらに、研修制度や職場のフォロー体制もしっかりしていて、他部署の人も協力的で知りたいことがあれば何でも教えてくれる。こんな仕事をしたいという希望が通りやすいといった社風もENEOSマテリアルの魅力だと思います。

今しかできないことを全力で

設備管理戦略の企画という仕事では、色々な経験を積み、色々な考え方を持ち、色々な視点から物事を捉え、色々な角度から検討することがとても重要だと感じています。だから私は色々なところに興味を持ち、「できることは何でもやる」「取り入れられることは何でも取り入れる」ことを心がけています。思えば学生時代、部活でもアルバイトでも遊びでも、とにかく時間が足りなくなるくらい全力でやっていました。その頃の姿勢や取り組み方が役立っているのかもしれません。会社に入れば仕事は好きなだけできます。でも学生時代には「今しかできないこと」もあるはずです。もちろん就職活動も大事ですが、みなさんには、今熱中していること、今楽しいと思うことを全力でやってほしいと思います。