現場の人たちと一緒に考え
一緒に改善していく喜び
プロセス開発 プロセス開発部 エンジニアリンググループ

A.A 2012年入社 - 化学工学専攻

Work
仕事内容

業務工程の改善や効率化

私の所属するプロセス開発部エンジニアリンググループは、製造プロセスの改善や生産性の向上、トラブル防止などの製造プロセスを最適化させるための仕事と、データ解析や画像解析を用いた製造に関わる業務のDX化を推進する仕事をしています。前者の主な内容は、営業部門から報告される需要動向に対応した生産能力の増強や、カーボンニュートラルなどの環境問題を見据えたCO2排出量の削減など、製造に関わる様々な検討を行う仕事です。また後者は、ドローンで撮影した設備の画像から、異常のある箇所を検知して設備保全に役立てる取り組みを行ったり、製造に関する様々なデータの解析を通して、業務のDX化を進めたりしています。私は現在、電池用バインダーにおける製造プロセスの生産能力増強の検討と、製造設備内の温度や圧カなどのデータから製品の品質を予測するデータ解析業務を行っています。

まずは製造現場の声を聞くことから

仕事の進め方は大きく分けて二つあります。一つは製造現場からの要望に対応することです。「これくらいの生産性を実現したい」「こんな問題を改善したい」という要望に対し、私たちが解決策を検討するという進め方です。もう一つは私たちがゴールを設定し、製造現場に「こういうソリューションがあります」と提案する進め方です。どちらの場合も、まずは製造現場でのヒアリングが重要になります。製造現場の生の声は定性的なものも多くあるため、それらの声を汲み取って、実際の生産データを解析し客観的な評価を行うことで、問題の根源を明らかにします。そこからエビデンスに基づいた定量的な課題解決に繋げていきます。

やっぱり「ありがとう」が何より嬉しい

製造現場に貢献していることを実感できるのがこの仕事の魅力です。私たちが実施した生産能カ増強策や改善策に対して、製造現場の社員から「役に立ったよ」「おかげで問題が解決したよ」といった言葉を直接もらうと、「よし!」という気持ちになります。もちろん大きなテーマに取り組むこともありますが、ほんの小さな改善策でも「ありがとう」が返ってくると本当に嬉しくなります。もう一つ、これは私だけかもしれませんが、自分の仕事の成果が金額として目に見えることにもやりがいを感じています。生産性の向上で年間数千万円のメリットが出たことが分かると、「少なくとも自分の給与分以上は稼げた」と実感できて、密かに喜びを噛みしめています。

Change
入社後の変化

コミュニケーションの大切さを実感

大学の研究は基本的に一人で完結しましたが、会社での仕事は一人では成立せず、多くの部署や社員が連携して業務を進めていきます。「製造現場の社員の声をいかに引き出すか」、「製造現場の社員とどのように話すか」など、コミュニケーションが非常に重要です。例えば改善策を説明する際には、難しい計算式だけでは伝わりづらいので、グラフや表で分かりやすく説明するように工夫しています。このように入社後、とにかくコミュニケーションの大切さを学びました。そして現在、製造現場の社員とのコミュニケーションを通して、一緒に考え、一緒に問題を解決していく ことに大きな喜びを感じています。

最初の5年は製造現場にいました

入社して最初の配属は、合成ゴムの製造部門である製造部•製造第一課でした。そこで5年間、原料の配合、乳化重合、仕上げプラントなど製造現場の仕事を経験しました。入社して最初に製造部門への配属を希望したのは、私自身が製造現場を知りたいと思っていたからです。結果として、製造設備や製造プロセス工程を深く理解でき、製造現場の考え方も知ることができたので、非常に有意義な経験ができたと感じています。製造部門での経験•知識は現在の仕事に大いに役立っていますが、様々な部門の社員と幅広い人脈を築けたことはそれ以上に意味のあることでした。この情報は環境保安のあの人に聴けばいい、困った時は試験のあの人に相談すればいいなど、いくつもの顔がすぐ頭に浮かびます。こうした人脈は私の何よりの財産です。

Advantage
環境の魅力

1週間の海外旅行も可能

休みを取りやすいことも、ENEOSマテリアルの魅力の一つです。私は知らないことを知りたい、色々なことを経験したいという気持ちが強く、コロナ前は年に3回程度海外旅行に行っていました。うち2回はタイや台湾などの近場に短期で滞在しますが、もう1回は旅行先に1週間ほどじっくり滞在しますので、連休を取ることで海外旅行を楽しんでいます。ここ数年はなかなか行けない状況でしたが、ようやく自由に行けるようになったので、また色々な国を旅したいと思っています。

新たな知識が増えていく喜び

私は大学で化学工学を専攻していました。そこで学んだことは、例えば流動計算や伝熱計算を用いて機器を設計する場面など、基礎となる知識として役立っています。しかし、入社後に学ぶことの方が多く、ゴムや電池用バインダーの製造プロセスもデータ解析も大学で学んでこなかったため、これらに関する課題は新たに学びながら解決しています。新しい知識が身についていくのは、私にとってとても楽しいことです。新たに得た知識で新たなテーマに挑んで成果が出せたときは、大きな達成感を得られます。就職活動時にリクルーターの先輩社員がとても楽しそうに仕事と向き合っていたことが、ENEOSマテリアルに入社する決め手の一つでした。先輩社員がなぜあんなに楽しそうに仕事をしていたのか。今はその理由がはっきりとわかります。