研究開発

研究開発体制

ENEOSマテリアルの研究開発は、四日市(当社工場敷地内)と横浜(ENEOS株式会社中央技術研究所内)・川崎(ENEOS株式会社川崎製油所内)の主に3拠点で進めています。

四日市拠点では、現在の主力事業領域であるタイヤやリチウムイオン二次電池等向けの素材開発、プロセス開発、生産技術開発に重点的に取り組んでいます。
低燃費タイヤ用ゴムの開発においては、世界トップクラスの技術力を有し、EV化やサスティナブル対応等、次世代ニーズにも積極的に応えています。また、リチウムイオン二次電池の長寿命化に貢献する素材の開発においても、高容量化や高電圧化、環境負荷低減等のニーズに応えるため、創業以来培ってきたエマルション技術を活用しています。
プロセス開発・生産技術開発においては、研究開発で生み出された「開発品」を品質の優れた「製品」とする役割を担っています。さらに、海外でのタイヤ用ゴムの生産プラント設計等も行い、グローバルな事業展開にも貢献しています(2013年度にはタイ、2020年度にはハンガリーにてSSBRの新プラント稼働)。このように研究開発からプロセス・生産技術開発、製造、品質保証までを一貫して同拠点(工場内)で行えることも、当社の強みです。最近では、 Materials Informatics等のデジタル技術活用にも力を注ぎ、研究開発・生産技術開発のスピードアップを図っています。

横浜・川崎拠点では、将来の収益の柱となる次世代の素材開発に重点的に取り組んでいます。当社が有する石油化学分野における強みを活かしながら、新たな技術を取り入れることで独自性の高い先端材料を開発しています。
特に、高耐熱熱硬化樹脂や低誘電正接液晶ポリマー等、半導体封止剤用途や次世代移動通信システム、次世代自動車に適用が期待される素材の開発に注力しています。ENEOS株式会社の中央技術研究所との技術連携も活用し、上流の原料や分離・精製プロセスのノウハウ、DX分野の知見等を取入れ、研究開発の加速を図っています。

ENEOSマテリアルは、お客様やアカデミアとの共創により、「今日の当たり前」を支え、「明日の当たり前」をリードする素材開発を推進しています。両拠点の強みを生かし、高品質な製品を提供することで、社会に貢献していきます。